昨年12月、偽造在留カードを使った容疑で、ベトナム人男性2人が入国管理法違反で逮捕されました。2人は技能実習生でしたが、オーバースティになり、SNSを通じて偽造在留カードを3万円で購入。在留資格の欄には就労に制限のない「定住者」と記されていました。その一方、今年2月、偽造在留カードの密輸を企てたとして、中国人留学生が逮捕されました。北京から羽田空港に入国する際、偽造在留カード93枚を密輸入しようとしたようです。スーツケースからはデータ未入力のカードが1150枚も出てきたと言いますから、ベトナム男性2名のケースは「氷山の一角」と見るべきでしょう。 興味を惹かれるのが「定住者」という在留資格。従来は「永住者」や「日本人配偶者等」が偽造の定番でしたが、「永住者の割に日本語が下手」とか「日本人配偶者のことを説明できない」という弱点が目立ったためか、認知度が低い「定住者」という新手が試されている模様です。精巧な偽造カードは素人には見分けがつきません。それよりは、どういう経緯で「定住者」になったのかを説明させれば、怪しいかどうかはだいたい分かります。