vol-140:イタリアもドイツも「反移民」に流れる
2018年4月1日
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2018年3月初、イタリアの総選挙において、EUに懐疑的で、移民に厳しい「五つ星運動」が第1党になりました。反EU・反移民を掲げる「同盟」を合わせると、下院の得票率は過半数を占めます。2013 年以降、北アフリカからイタリア沿岸へと流入した移民は69万人を超え、貧困率が高まっています。この選挙では、イタリア初の黒人上院議員が誕生しましたが、皮肉なことに反移民を掲げる「同盟」の候補者。「規則も国もなく、誰彼の区別なく受け入れてしまうところから差別は始まる。差別主義の防波堤となりうる健全で管理された入国管理を支持する」と主張しています。
ドイツでは同年3月中旬に大連立が成立し、メルケル政権が4期目に突入。難民の受入上限を年間18万~22万人に抑制する方針を打ち出しましたが、野党第1党が猛反発。政権運営は難航しそうです。ハンガリーでは、放水で難民を追い払ったオルバン首相が支持を集め、難民増を恐れる欧州各国は、レバノンやトルコに資金を援助。国連人権高等弁務官は、EUにおける人種差別や排他主義を批判しますが、移民排斥の動きは止まりそうにありません。



