vol-1056:元リクルートの専門家が外国人派遣を糾弾する
リクルートにおける勤務で人材業界の裏と表を知り尽くし、人事関連については、日本国内だけでなく、海外事例についても詳しい海老原嗣生氏(大正大学客員教授)が、大量に派遣されている「技術・人文知識・国際業務」の外国人について、極めて重要な指摘をしています。
(海老原)派遣を抜け穴に、外国人就労の監理が「ザル」になっている、かなり「危ない」状況です。
ーー それは、入管や警察が「派遣業者」しか逮捕せず、派遣先大企業を摘発しないため、無傷の派遣先大企業は、逮捕された「派遣業者」との契約を切り、新しい新興の中小派遣業者と契約すれば、これまでどおり、不法就労で外国人を使えます。この構造を是正するためには、派遣先大企業を摘発しなければダメです。
(海老原)ちなみに、現在、外国人で派遣社員として働いている人は、39.9万人にも上ります。雇用の専門家として、この39.9万人という数字は異常としか言いようがありません。なぜなら、日本全体で、日本人も含めた派遣社員の総数は2024年現在、154万人しかいないからです。なんと、派遣社員の4人に1人以上が外国人!
ーー そもそも、日本における派遣業者の数は、米国の3倍以上! ありえないでしょ。
(海老原)本来であれば、外国人は日本人以上に雇用管理を強化すべきであり、職務変更が容易で雇用保障も薄い派遣労働などは、原則、認めるべきではありません。実際、「特定技能」では原則、派遣事業は禁止されています。当然ながら、その趣旨にのっとれば、「技術/人文/国際」ビザの派遣事業も厳に規制すべきでしょう。
ーー まったくもってそのとおりです。禁止が最も望ましいのですが、禁止できないのであれば、「派遣免許」を獲得するだけでは、外国人派遣ができないようにして、入管法の履修を条件に「特別派遣免許」を許可することにすべきです。
(海老原)少なくとも、母国で大学を出た人が、いきなり派遣社員として「技術/人文/国際」ビザを取得することは、早急に禁止すべきではないでしょうか。
ーー そのとおりだと思います。本当は、外国人の派遣先については、「外国人派遣受入免許」が必要な扱いとし、入管法の履修を課すとともに、派遣される外国人労働者を受け入れるときに、在留資格を確認することを義務付けるべきではないでしょうか。
【参考】外国人の派遣社員39.9万人は「異常な数」... ビザ別に見ると分かる就労制度の抜け穴・問題点 (ニューズウィーク日本版:2025.12.19) https://www.newsweekjapan.jp/articles/-/57980?display=b



