vol-118:人手不足は建設現場のリスクを増大させる
2018年3月12日
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建設業における労働災害での年間死亡者数(2017年)は、3年ぶりに増加に転じる模様です。1月~9月の死亡者数は225人で前年比+10%。最も多いのが墜落・転落。2017年8月には東京丸の内のビル建設現場で3人が墜落して死亡。同年9月には新名神高速道路の橋梁のつり足場から墜落。新名神の事故の翌日には、東海北陸自動車道でも仮設備から作業員が落ちて死亡しました。
気になるのが、人手不足と労働災害死亡者数の関係です。2011年度頃までは人手が充足するに伴い、死亡者数が減っていたのですが、2013年度以降は、建設投資1兆円当たりの建設業就業者数が20年前と同じ水準にまで落ち込みました。当時の死亡者数は年間 800人。人手不足が現場に無理を強き、安全確認の人手が足りず、事故件数が増えているのです。
2017年秋に露見した日産や東レの検査不正やデータ改竄においても、その原因として人手不足が指摘されました。地方では、人手不足で除雪ができず、介護サービスからの撤退が始まりました。経済学者たちは、こういう現場を直視した上でも、人口減少は生産性を引き上げるから良いと主張するのでしょうか?



