vol-1075:出国命令は頭打ちだが退令発付は増え続けている
更新日:10月5日
高市推しの人たちは、「早苗は頑張ってる!」「早苗は日本を救う!」と連呼し続けているが、その「頑張っている様子」を証明してくれる実数の裏付けをあまり教えてくれない。そこで、入管行政に関して、検証してみることにした。
不法残留外国人を母国に返す手段は、大きく分けて、「出国命令」と「退令発付」がある。「出国命令」は、自ら出頭して帰国する代わりに1年経過すれば、再度来日できる「軽い措置」だ。「退令発付」は、日本から退去することを命令する「重い措置」で、5年経過しないと再度来日できない(もっとも、法改正により、「出国命令」並みに扱える抜け道ができた)。「出国命令」と「退令発付」は、月々の動きが激しいので、均して評価するために、12ヶ月累計で検証する。
じつは、高市政権が発足した2025年11月から「出国命令」は、前年割れが続いている。要するに、この計数だけを見れば、「高市政権はルール違反の外国人をどんどん追放している」ということにはならない。石破政権の方がむしろ頑張っていたとさえいえる。
もっとも、「退令発付」についてみると、2026年入り以降、明らかに件数が増えており、この計数からは「高市政権はルール違反の外国人をどんどん追放している」と言えなくもない。無論、石破政権がサボっていたから、という見方もできる。
いずれにせよ、どちらの見方が正しいかは、高市政権による治世が1年を超える年末には明らかになってくるだろう。奈良の鹿が泣かないように、しっかりとやってもらいたい。
出国命令 退令発付
(12ヶ月累計)前年比 (12ヶ月累計)前年比
2025年11月 9,811 ▲4.8% 7,532 ▲2.0%
12月 9,811 ▲5.5% 7,725 +1.3%
2026年 1月 9,903 ▲5.0% 7,901 +4.0%
2月 10,103 ▲0.9% 8,033 +7.2%
3月 10,006 ▲3.0% 8,238 +10.4%
4月 10,027 ▲2.8% 8,384 +12.9%
5月 10,019 ▲2.5% 8,433 +17.3%
6月 10,011 ▲3.4% 8,607 +19.7%
7月 9,964 ▲2.2% 8,660 +20.6%



