vol-124:外国人は煮て食おうと焼いて食おうと自由だ
2018年3月20日
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大阪入管の職員が、不法残留でベトナム人男性の収容手続を取った際、裁判所の令状や本人の同意を得ず、アパートへ強制的に立ち入り、パスポートを捜索したとして男性本人と妻から住居侵入等の疑いで告訴されましたが、大阪地検は、嫌疑不十分で不起訴としました(2018年春)。本当に裁判所の令状なしに踏み込んだとすれば、とんでもない蛮行です。家宅捜索は、基本的人権を侵害する行為なので、令状なしに勝手に実施することは認められません。
入管を巡っては、強制送還中のガーナ人男性を航空機内で取り押さえて死亡させたり、7時間も苦しんでいるカメルーン人を放置して収容中に死に至らしめたなどの凄惨な事件があります。申請窓口でも、パスポートを取り上げられて「明日帰国しないと返さない」と脅されたり、許可ハガキを受け取ったのに「ハガキの日付は間違い。あなたはオーバースティだから帰りなさい」と突っぱねられたなど不可解な事例に遭遇します。
かつて、ある法務官僚が「外国人は、煮て食おうと焼いて食おうと自由だ」と放言した50年前と同じだとは思いませんが、そのDNAが根深く残っていると想像するとぞっとします。
(注)1965年に発刊された池上努氏(当時、法務省入国管理局参事官)の著書『法的地位200の質問』(京文社)に、『国際法上の原則から言うと「煮て食おうと焼いて食おうと自由」なのである』という記述がある。



