vol-1110:高市政権による外国人政策は最低最悪である
少なからぬ読者からは、厳しいご批判をいただくかもしれないが、私は「合法移民」を受け入れることに反対ではない。ただし、「不法移民」は一切受け入れるべきではないし、確認次第、片っ端から強制退去すべきだと思っている。したがって、オーバーステイ、偽装難民、外国人派遣などの「不法移民」については、徹底的に捜査して、入管法違反については例外なく収容し、退去強制処分を課すべきと考えている。敢えて言えば、ポーランドのような立場だ(治安が良いことで有名なポーランドも「合法移民」は積極的に受け入れている=ポーランド主義)。
私が「合法移民」を受け入れることに反対しない理由は、以下の3点に集約される。 ①130万人の日本人が「合法移民」として海外で暮らしており、相互主義の観点から、日本でも「合法移民」を受け入れるべきであること(=そうでなければ、「海外に在留する日本人は、全員日本に帰ってこい!」ということになる)。 ②海外で暮らす日本人が「合法移民」として在留し続けることを期待する権利を有しているように、日本で暮らす外国人も「合法移民」として在留し続けることを期待する権利を有していること(=そうでなければ、「海外に在留する日本人はどうなろうが構わない」ということになる)。 ③少なくとも、日本国内の一部の産業や地域において「合法移民」を受け入れたいという強い希望があり、その希望を叶えることは、日本にとってもプラスである可能性があること(=逆に言えば、日本にとってプラスでなければ受け入れなくてもよい)
しかし、「不法移民」については一切認めるべきではない、という立場だし、国ごとに在留人数の上限を定める「総量規制」にも賛成である。近い将来において「総量規制」を導入した場合は、「総量規制」を超える外国人については、「不法移民」に相当することとなるから、その「不法移民」についても在留を認めるべきではないと考えている。
もっとも、「総量規制」を導入したとしても、オーバーステイ、偽装難民、外国人派遣などの「不法移民」が野放しのままでは、「総量規制」の意味がない(=規制として機能しない)。だから、まずは、「不法移民」の徹底的な排斥が必要だと認識している。
また、「総量規制」の範囲内であり、現行の入管法上「合法移民」であったとしても、日本のルールを遵守せず、日本の慣行を尊重せず、日本の文化を敬わない外国人に対しては、在留を認めるべきではない、という立場でもある。
その意味で、現在の入管法には不備があり、「日本のルールを遵守すること」に加えて、在留資格を許可する場合には、「日本の慣行を尊重すること」や「日本の文化を敬うこと」を求めるべきだと思うし、言語(日本語や挨拶)・歴史(文化や慣習)・法律(ルールや作法)については、日本に住む以上、修得する義務を課すべきとまで考えている。そのためには、入管法を改正するか、在留外国人基本法を制定すべきだと思う。
上記のような立場なので、私にとって、「合法移民」と「不法移民」の峻別は極めて重要である。「合法移民」と「不法移民」に対するスタンスが完全に異なるからだ。 ㋐ まず、「不法移民」は一切認めない、という大原則を堅持するため、「合法移民」が「不法移民」になるというインセンティブを徹底的に排除しなければならない。 ㋑ そのためには、「合法移民」よりも「不法移民」を優遇することは絶対に認めない、というスタンスを揺るがせにしてはならない。 ㋒ そして、如何なる意味においても、「合法移民」をイジメながら「不法移民」を放置することを許さない、ということを徹底することになる。
上記の㋐㋑㋒を貫くためには、「合法移民」と「不法移民」を絶対に一緒くたにしてはならない。「不法移民」を「合法移民」であるかのように扱ったり、「合法移民」を「不法移民」と一緒に叩くべきではない(それは、愚かな英国が辿った誤った道である)。日本社会を健全かつ安全に維持するためには、「不法移民」が「合法移民」になりたいと思う動機づけを常に強化するとともに、「合法移民」が「不法移民」にはなりたくないと考える仕組みを整えることが重要だからだ。
そう考えると、外国人政策の大枠に関しては、下記の類型が考えられる。私自身は、上記の考え方から ⓐ を志向するが、従来の自民党は ⓑ であり、移民嫌いの方々は ⓒ に相当するだろう。そして、現在の高市政権の外国人政策を客観的に判断すれば、最低最悪の ⓓ に相当する。 ⓐ「合法移民」を受け入れて「不法移民」は受け入れない(ポーランド主義) ⓑ「合法移民」も「不法移民」も受け入れる(自民党主義=野放図に受け入れる) ⓒ「合法移民」も「不法移民」も受け入れない(排外主義) ⓓ「合法移民」をイジメて「不法移民」は放置する(高市主義)
個人的には「ⓐ>ⓑⓒ>ⓓ」だと認識しているので、高市推しの方々には申し訳ないが、高市政権の外国人政策(ⓓ=高市主義)は、従来の自民党(ⓑ)や移民反対の人たち(ⓒ)よりもダメだと感じる。高市政権による、「合法移民」をイジメて「不法移民」は放置する、という最低最悪の外国人政策は、いつ正常化されるのだろうか?



