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vol-1076:「ジョブ型人事」は日本企業に合わなかった
リクルートマネジメントソリューションズと日経ビジネスが共同で実施した「ジョブ型人事制度の運用実態調査」において、「ジョブ型による人事制度は期待通りの成果を挙げられているか?」という問いに対して、「得られている」という回答が40.1%あったものの、その一方で、「得られていない(22.7%)」と「どちらとも言えない(31.0%)」を合わせた「明確な成果を実感できない派」が過半数(53.7%)を占めた。 社員の年功にとらわれず「適所適材」の人材戦略を実現できる手段として注目されてきた「ジョブ型人事」だったが、期待と実態とのズレが浮上した形だ。実施率が最も高い施策は、「職務評価による職務等級格付け」(45.1%)、次いで「キャリア研修」(41.2%)、「管理職の評価力向上研修」(39.9%)。その一方、「退職勧奨の実施」(8.8%)、「異動後のサポート施策」(17.8%)、「外部労働市場に合わせた賃金水準設計」(20.3%)、「等級の下方改定(降格や職務変更によるグレードダウン)の実施」(21.2%)は実施率が低い。 衝撃的だったのは、実施企業の約3割が
9月30日読了時間: 2分


vol-1075:出国命令は頭打ちだが退令発付は増え続けている
高市推しの人たちは、「早苗は頑張ってる!」「早苗は日本を救う!」と連呼し続けているが、その「頑張っている様子」を証明してくれる実数の裏付けをあまり教えてくれない。そこで、入管行政に関して、検証してみることにした。 不法残留外国人を母国に返す手段は、大きく分けて、「出国命令」と「退令発付」がある。「出国命令」は、自ら出頭して帰国する代わりに1年経過すれば、再度来日できる「軽い措置」だ。「退令発付」は、日本から退去することを命令する「重い措置」で、5年経過しないと再度来日できない(もっとも、法改正により、「出国命令」並みに扱える抜け道ができた)。「出国命令」と「退令発付」は、月々の動きが激しいので、均して評価するために、12ヶ月累計で検証する。 じつは、高市政権が発足した2025年11月から「出国命令」は、前年割れが続いている。要するに、この計数だけを見れば、「高市政権はルール違反の外国人をどんどん追放している」ということにはならない。石破政権の方がむしろ頑張っていたとさえいえる。 もっとも、「退令発付」についてみると、2026年入り以降、明らかに件
9月30日読了時間: 2分


vol-1074:山下法務大臣は平口前大臣と同じポンコツなのか?
9月18日、山下法務大臣が初登庁した後、記者会見に応じた。記者たちからの質問に対して、下記のように答えている。 『一部であると思いますが、外国人による違法行為やルールから逸脱した行為に対して、国民の皆様が不安や不公平感を感じる状況が生じていることはあります。やはりこういった外国人の方々については、我が国の法やルールの下で、国民と外国人の方々の双方が、互いに尊重し、安全・安心に生活し、共に繁栄する社会の実現を目指す必要があると考えています』 『一部の外国人による我が国の法やルールを逸脱する行為や制度の不適正な利用があるということ、そして国民の皆様が不安や不公平感を感じる状況が生じていること、それがひいては外国人に対する政策に悪影響を与えていることについては、やはりこうした問題ある行為に毅然として対応することが、外国人との秩序ある共生社会の実現のために必要と考えています』 『排外主義というのは、厳にしてはならないと思っています。ルールを守っておられる方は、本当に一緒に活躍し、ルールを守らない方は、そのルールを守らないものに応じた適切な対応をするこ
9月30日読了時間: 10分


vol-1073:山下法務大臣は訓示で外国人政策に言及しなかった
9月18日、再び法務大臣に就任した山下貴司氏は、法務官僚に対して「訓示」を垂れた。美辞麗句をきらびやかにまとった無難な「訓示」だったが、高市総理からの11点の指示を羅列した部分を除き、外国人政策や入管行政に言及した部分は一切なかった。 オーバーステイにも、偽装難民についても、外国人派遣に対しても、踏み込んだ発言はなかった。 極めて残念ながら、やはり、高市政権にはあまり期待できないのかもしれない。 奈良の鹿は、きっと泣いているだろう。 【訓示:令和8年9月18日(金)】 この度、法務大臣を拝命いたしました山下貴司でございます。・・・(中略)・・・法務省は、国民に最も身近な民法や刑法をはじめ、各法令の基礎となる基本法制の維持及び整備、法秩序の維持、国民の権利擁護などを任務としております。これらはいずれも国民生活の安全安心を守るための基盤となるものであり、我が国にとって極めて大切な任務であります。・・・(中略)・・・ 今般、高市総理大臣からは11点・・・(中略)・・・ 6、「関係大臣と協力して、一定の専門性、技能を有する外国人材を円滑に受け入れるととも
9月30日読了時間: 6分


vol-1072:高市首相はやはり外国人問題を何ら理解していない
高市早苗首相は、やはり外国人問題を何ら理解していないようです。2026年9月27日、彼女は、下記の内容の「X」を発信しました。 『外国人の受入れ・秩序ある共生のための総合的対応策』に基づく施策の中から、国民の安全・安心に密接に関わる「不法滞在者対策」について、取組の状況をご紹介します。政府では、難民該当性や人道配慮の必要性が認められないなど、制度の趣旨に沿わない「難民認定申請」を繰り返している者を含め、「退去強制事由」に該当する外国人を速やかに我が国から退去させるための『不法滞在者ゼロプラン』に取り組んでいます。今年5月、不法残留者数の増減要因の分析に基づき、重点的に取り組むべき施策を『不法滞在者ゼロプラン~強力推進パッケージ~』として取りまとめました。 具体的には、 ・「護送官付き国費送還」の促進 ・「摘発」の強化 ・「難民認定審査」の迅速化 などの施策に取り組んでいます。 昨年の上半期と令和8年の上半期を比べると、 ・送還全体の人数が15%増加(524人増加) ・特に、送還を拒んだり妨げたりするなど、送還に応じない者に対する「護送官付き国費送
9月27日読了時間: 3分


vol-1071:日本人も外国人も犯罪率に大差はない?
日本共産党元衆議院議員の清水ただし氏は、「外国人による日本での犯罪件数は2005年をピークに減少しています。警察庁も日本人に比べて外国人の犯罪率が高いとは断定的に言えないと答えています。外国人排外主義を許せば、次はジェンダーマイノリティや障がい者、高齢者たちがターゲットにされるというのが歴史の教訓です」と主張しています。 しかし、検察統計(2023年)の「通常受理(自動車による過失致死傷等及び道交法等被疑事件を除く)」は、以下のとおり。 全体 外国人 外国人比率 284,704人 21,767人 7.6% 入管法違反は外国人比率が高いので・・・ 全体 外国人 外国人比率 7,663人 6,258人 81.7% 入管法違反を除いたベースで見ると、こうなります。 全体 外国人 外国人比率 277,041人 15,509人 5.6% 2023年末の在留外国人は、全体の3.0%にすぎません。したがって、被疑者における外国人の比率は、日本人の2倍程度と結論付けて間違いありません。ちなみに、犯罪別
9月27日読了時間: 1分


vol-1070:高市首相は「移民の定義は難しい」と答弁する
選挙中は「自民党は移民政策を推進していません」と断言し、圧勝後は「移民という言葉は定義するのは難しい」と答弁する。さすが我らの高市総理だなぁ。天下無敵の「高市構文」を完成させた。様々に応用できるゾ。 「外国人の受入れ政策をゼロベースで見直します」と言った後に「ゼロベースという言葉は定義するのが難しい」と言う。 「日本のルールを守らない外国人は国外に退去させます」と言い切った後、「日本のルールという言葉は定義するのは困難」と説明すればいい。 「外国人問題を解決します」と約束した後に、「外国人問題と言う言葉は定義するのが難しい」と逃げまくる。 高市早苗はさすがです。最強です。
9月23日読了時間: 1分


vol-1069:真偽を確認せずに番組を作るテレビの罪は重い
ウィシュマ事件を自らの主張のネタにしようとするリベラル活動家たちは、「ウィシュマさんに対する家庭内暴力」を大きく問題視した。しかし、ウィシュマさんによる「暴力をふるう元恋人」に関する証言は、元恋人の見解と大きく異なっている。また、元恋人が「ウィシュマさんを殺す!」と言ったという事実は確認されていない。 しかし、リベラルに偏ったテレビの番組は、裏を採ることなく、リベラル活動家たちの主張を鵜呑みにした報道ばかりを繰り返した。変更した報道が過剰に垂れ流される中で、リベラル活動家たちの主張は「事実」として受け入れられるようになった。 「事実」か否かを示す証拠を集めて検証することなく、「事実」であるかのごとくに報道するテレビ関係者の罪は重い。 令和3年3月6日の名古屋出入国在留管理局 被収容者死亡事案に関する調査報告書 出入国在留管理庁調査チーム (令和3年8月10日) 第3 事実経過 4 B氏との関係等 (1) A氏とB氏の関係 B氏は,A氏【注1】の死亡当時20歳代のスリランカ国籍の男性であり,平成29年4月17日,「留学」の在留資格により,スリランカ
9月23日読了時間: 9分


vol-1068:テレビはウィシュマ事件の嘘を垂れ流し続けた
スリランカに帰国したかったウィシュマさんの帰国意思を翻意させたのは支援者だった。その支援者は、当初、当局の調査に協力したものの、途中で協力拒否に転じた。マスコミは、その事実を報道せず、その行為が意味することも詮索しなかった。 テレビは連日連夜、ウィシュマ事件を報じ続けたが、ウィシュマさんや支援者に不利な情報は完全に隠蔽した。誤解を恐れずにわかりやすく言えば、「嘘」を垂れ流し続けた。 令和3年3月6日の名古屋出入国在留管理局 被収容者死亡事案に関する調査報告書 出入国在留管理庁調査チーム (令和3年8月10日) 第3 事実経過 2 収容時の状況等(健康状態等を除く。) (2) 支援者との面会状況の概要等 A氏【注1】は,令和2年12月9日,名古屋局を訪れた日本人の支援者(以下「S1氏」という。)らと初めて面会【注2】し,それ以降S1氏らとの面会を重ねるようになった。A氏と支援者らとの面会時のやりとり等について被収容者面会簿に記録されていた内容は,別紙4のとおりである【注3】。 【注1】A氏は、ウィシュマ・サンダマリさんのことを指す。 【注2】A氏は
9月23日読了時間: 2分


vol-1067:マスコミは暴力的に梅村みずほの主張を葬り去った
警察に出頭したとき、スリランカに帰国する意志を示していたウィシュマさんは、親族から見捨てられ、帰国意志を失った。長期収容が続く中で彼女は、支援者に煽られた結果、仮放免を求めて執拗に体調不良を訴えるようになった。ところが、仮放免のためのハンガーストライキを煽った支援者は、面倒をみるための経済力がなかっただけでなく、保証した5人のうち1人を失踪させていた。 日本のマスコミは、そんな事情には目もくれず、「ウィシュマさんを殺した入管」というストーリーで決めつけの報道を垂れ流し、国会質疑で「支援者のあるべき姿」を示唆した日本維新の会の梅村みずほ(現:参政党)をめちゃくちゃに叩いた。 正しい主張がマスコミの暴力で闇に葬り去られる。それが日本の現実である。 令和3年3月6日の名古屋出入国在留管理局 被収容者死亡事案に関する調査報告書 出入国在留管理庁調査チーム (令和3年8月10日) 第3 事実経過 3 仮放免許可申請に関する事実経過 (1)1回目の仮放免許可申請に対する不許可処分について ア 仮放免許可申請に至る経緯,申請の状況等 A氏【注1】は,収容開始当
9月23日読了時間: 6分


vol-1066:連絡不通だった妹たちは姉の死亡後に突如現れた
ウィシュマさんは当初帰国を望んだが、母親は飛行機代の工面を拒否し、姉妹は連絡不通だった。彼女は「恋人には殴られ続け,母や妹からは連絡を絶たれた。スリランカ人なんて嫌いだ」と叫び、帰国意志を撤回。 しかし、当時、何度連絡しても連絡不通だった妹たちは、ウィシュマさんが死亡してからは、何度も来日し、多額の費用を要する裁判を起こしている。姉よりもおカネが好きだったんだろう。 令和3年3月6日の名古屋出入国在留管理局 被収容者死亡事案に関する調査報告書 出入国在留管理庁調査チーム (令和3年8月10日) 第3 事実経過 1 収容に至る経緯等 (2) 収容に至る経緯等 A氏【注1】は,令和2年8月19日,静岡県内の警察署管内の交番に出頭し,不法残留により警察官に現行犯逮捕された。その際,A氏は本邦に身寄りがない旨供述し,その所持金は1350円であった。A氏は,同月20日,入管法第65条の規定により警察から名古屋局入国警備官に引き渡され,収容令書に基づき,名古屋局の収容施設に収容された。A氏は,出頭の経緯について,同日の違反調査における入国警備官による取調べ【
9月23日読了時間: 6分


vol-1065:新聞はウィシュマ事件の真実を報じなかった
現在の入管行政が、オーバーステイや偽装難民に対して、過度に甘くなった切っ掛けは、名古屋入管で収容中にウィシュマさんが死亡した事件だった。この事件にマスコミは飛びつき、都合の悪い事実を片っ端から隠蔽し、入管を責めることができる情報だけ切り取って報道した。その意味で、現在のようにオーバースティや偽装難民がはびこり、外国人犯罪が増えているのは、マスコミのせいだとも言える。 ウィシュマさんは「難民」ではないのに「難民申請」を行い、その際に明らかな嘘をつき、就労不可なのに偽造在留カードを使って不法就労していた。しかし、マスコミは、それらの事実を一切報道しなかった。 日本のマスコミは、偏向報道を続けている。そのくせ、「ネットはフェイクが多い」と決めつける。 一体全体何様なのか? 令和3年3月6日の名古屋出入国在留管理局被収容者死亡事案に関する調査報告書 出入国在留管理庁調査チーム(令和3年8月10日) 第3 事実経過 1 収容に至る経緯等 (1) 入国から不法残留に至る経緯 A氏【注1】は,平成29年6月29日にスリランカから本邦に入国した。入国時の在留資格
9月23日読了時間: 5分


vol-1064:難民申請者を帰国させたら殺されるというのは嘘?
人権派弁護士やリベラル野党の国会議員は、「難民申請者を帰国させたら殺される」と騒ぐが、そもそもそういう事例は一切報告されていない。立憲民主党の議員が発見した唯一の「難民申請者が殺された事例」も「政府による迫害」によるものではなく、「日本での出稼ぎで稼いだカネの配分を巡る親族間の争い」が原因だった。国会ではっきりと答弁されているのに、メディアは一切報じない。本当に芯の芯から腐りきっている。 衆議院本会議(2023.4.13) (立憲民主党 山田勝彦)実際に起こってしまったこととして、来日したクルド人の難民申請を認めず、入管庁がトルコに強制送還をした結果、帰国後、逮捕され、尋問を受け、その後、何かしらの理由で殺されてしまった、大変痛ましい事件が起こっています。絶対にあってはならないことです。まさか、友好国であるトルコに外交的配慮を行い、他国では保護対象となっているクルド人に対し、難民認定せずに強制送還をしているのでしょうか。お答えください。 (法務大臣 齋藤健)まず、前提事実の認識にそごがあり、送還された者が捜査機関に身柄拘束された後に殺害されたとの
9月23日読了時間: 3分


vol-1063:派遣会社は在留資格を確認していない!
在日中国人が、派遣会社から配布された書面を写真で晒しながら、怒りのSNSを投稿していた。 「派遣会社が突然、在留カードをチェックすると言い出した!」 「最近は取り締まりが厳しい!」 これ、本当に笑える。 そして、本当に怖い。 外国人派遣は、本当にブラックホールだった。 誰も外国人の在留資格をチェックしていない。 こんなことを放置していてよいのか?
9月22日読了時間: 1分


vol-1062:勉強不足の行政書士や業界関係者に騙されるな!
外国人材業界には、「なんちゃって技人国」という言葉がある。勉強不足の行政書士が申請人の成績証明書だけを見て、「この人は経理ですね」「彼は品質管理」「彼女は翻訳・通訳なら許可が出ます」という表層的なアドバイスで、受入企業における真の業務を勘案することなく、「技術・人文知識・国際業務」への在留資格変更を申請した場合、受入企業は、在留資格に関する知識がないから、許可を獲得した後、現場作業に従事させてしまうというパターン。「技術・人文知識・国際業務」に相当する業務ではないのに就労させていることを揶揄して、「なんちゃって技人国」と呼称されているのだ。 顧客である受入企業の事情に配慮することなく、発覚したときには「受入企業の雇用主の責任にすればいい」と考えて、不親切なサービスを提供している素人の行政書士については呆れるほかないが、耳学問だけで「なんちゃって技人国」という言葉を振り回して、「技術・人文知識・国際業務」の問題点を喧伝し、じつはリスクに塗れている「特定技能」中心にビジネスを展開している業界関係者も感心しない。「特定技能」に潜んでいる様々なリスクを説
9月22日読了時間: 4分


vol-1061:GHQは日本企業にジョブ型を導入できなかった
敗戦後の1946年7月に、GHQが招聘した米国労働諮問委員会は、「我が国の賃金に対する批判と勧告」という報告書を作成し、賃金方式を「ジョブ型=職務給」に変更すべきとする方針を打ち出したという歴史的事実がある。しかし、四半世紀を経過した1970年になっても「ジョブ型=職務給」を導入した大企業は18%にすぎなかったという。この事実から見ても、「ジョブ型」を日本的経営において根付かせることが如何に困難かがわかる。独裁的な権限を持っていたGHQが旗を振っても根付かなかった「ジョブ型」が軽々に定着するわけもない。 『現在の如き年齢、性及び婚姻状態の相違に基礎をおく賃金給料制度は経済的に不健全であり関係被傭者に対しては不公平であり……本委員会は日本政府及び日本の民間産業が職務評価の健全な原則即ち被傭者の個人的条件即ち性、年齢或は、婚姻状態に基かず、当該職務に必要な義務及び責任に基づく所の賃金給料制度に向かって努力することを勧告する』 (我が国の賃金に対する批判と勧告:米国労働諮問委員会) 1947年4月に来日し、日本の賃金慣行を視察した世界労連日本調査団も、
9月21日読了時間: 4分


vol-1060:日本企業における「ジョブ型」は紛い物が多い
近年、日本のメディアでは、「ジョブ型雇用」が称賛され推奨されている。このため、「メンバーシップ型雇用」に係わるデメリットが強調され、「ジョブ型雇用」のメリットばかりが喧伝される傾向がある。例えば、人事コンサルティング会社マーサージャパンによる大企業の管理職を対象とした調査(2020年9月)によれば、現状の雇用は、「メンバーシップ型」が34%、「どちらかというとメンバーシップ型」が30%で、「どちらかというとジョブ型」が15%、「ジョブ型」が21%であり、「メンバーシップ型」64%に対して、「ジョブ型」が36%の比率だったが、3~5年後の見通しを聞くと、「メンバーシップ型」44%に対して、「ジョブ型」56%と逆転。日本企業(特に大企業・上場企業)において、「ジョブ型」へと向かう潮流を観察することができる。 また、パーソル総合研究所の調査(2021年6月)によると、「ジョブ型」を導入企業は18.0%で、導入検討企業は39.6%であったし、「求人広告」や「合同企業説明会」を展開している学情が「ジョブ型採用」について調べたところ(2022年1月)、「20
9月21日読了時間: 4分


vol-1059:アイリスオーヤマは不得意な分野に異動させる
このところ日本では、個々人の「スキル」を重視する「ジョブ型人事」が脚光を浴びているが、ユニークな家電などで成長を続けているアイリスオーヤマは、ゼロから「スキル」を学ばせるという「一見あり得ない人事異動」を徹底しているのだ。 アイリスオーヤマでは、ある分野の技術を3年かけて極めた社員を、敢えて異なる他分野に異動させて一から学ばせている。「ジョブ型」的な発想からは、決して出てこない「非効率な人事戦略」を実践しているのだ。しかし、そういう非効率で非常識な人事異動を実践しているからこそ、競合他社ができないレベルで、新商品開発が得意な企業風土を形成できる。インテルを立て直したアンドリュー・グローブは、『変化することの意味を経験した社員は、新たな変化にも大きな苦痛なしに再び適応できる』と語っているが、そういう人材を育て続けることが重要なのである。 技術部門でも異動は頻繁です。アイリスでは採用後に配属された部門が園芸部門だったからといって、そのまま園芸用品のプロになるような人事はしません。家電部門、建装部門へと異動します。せっかく知識・技能を覚えても、新しい部
9月21日読了時間: 3分


vol-1058:「短期滞在ビザ」から「特定技能」に変更する?
2~3年前までは、入管が「短期滞在ビザ」からの在留資格変更申請を受理していましたから、オーバースティに対しても甘いということが全世界に知られるようになると、ブローカーや業者たちは、踏み込んだ対応を仕掛けていました。それは、①海外在住の外国人を「認定申請」で「就労ビザ」の許可を獲得してから入国させるという正規のルートを無視して、②海外在住の外国人を、まず「短期滞在」で入国させてから、「就労ビザ」への在留資格変更を申請させるという手口です。 この手口は、特に「特定技能」において散見されていました。というのは、海外在住の外国人を「特定技能」で入国させるという正規のルートの場合、海外の送り出し業者において、当該外国人から手数料を取ることが禁じられているからです。つまり、海外の業者は「特定技能で日本で働けるよ」というキャッチフレーズで希望者を募り、多額の手数料を個人に支払わせるのですが、「短期滞在ビザ」で来日させ、日本で提携している業者が「短期滞在ビザ」から「特定技能」に変更するという手順を取るのです。そうすれば、海外で徴収した手数料は「違法行為」になりま
9月21日読了時間: 4分


vol-1057:企業側は派遣会社の責任で知らぬ存ぜぬで押し通す
外国人派遣が孕む問題については、業界人であれば「常識」であり、古くから指摘されてきた。ノンフィクションライターの栗田シメイが書いた「外国人の不法就労が今でもやまない深刻実態 ーー 労働者を食い物にする悪質ブローカーも存在」(東洋経済オンライン:2020.3.10)から、参考になる部分を抜粋してみよう。 「太田市や大泉町のような外国人労働者が多い群馬の地域では、企業の社長からこんな相談を受けるんです。『在留カード、パスポート、ビザ。この3つがそろっていなくても、外国人を雇う方法はないのか』と。つまり正式なルートでない方法で安い労働力を確保できないか、ということを暗に尋ねられているわけです。こういった驚くべき“相談”が2019年だけで1500件近く寄せられているというのが現実です」 そんな証言を聞いたのは、群馬県太田市の取材をしているときだった。太田市で行政書士業を営む、山田さん(仮名)が続ける。 「とくに問題視しているのがベトナム、ネパール、インドネシアといったアジア圏からの特定活動をベースとした在留資格を保有していると“される”人々。特定活動に関
9月21日読了時間: 3分
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